個人事業から法人への移行
Q.
現在、個人事業主として事業を行っています。
業績もあがってきたので
そろそろ会社を設立しようと考えています。
どのように引き継げばよいでしょうか?
A.
個人事業主として事業を行っていた人が
会社を設立し、設立した会社に事業を引継ぐことを
一般的に「法人成り」といいます。
このとき、どこまでの業務を個人事業として、
どこから新しい会社とするか、
はっきりさせる必要があります。
では、どの時点で、
新しい会社に引き継げばよいのでしょうか?
個人事業で、事業をやっていても、
会社の設立には早くても2週間程度の日数が
必要です。
この間、事業を休むことなんてできませんよね?
たとえ、会社の設立登記をしたとしても、
会社の登記簿謄本や印鑑証明書が
手に入るまで1週間程度かかります。
登記簿謄本や印鑑証明書がなければ
銀行口座の開設もできません。
銀行口座がなければ売上代金の振込先を
会社にすることはできません。
つまり、新しい会社で事業はできません。
そのため、個人事業の銀行口座を
使用せざるを得ません。
会社設立後速やかに会社の銀行口座を開設し、
会社の銀行口座開設までは従来どおり個人事業とし、
銀行口座開設後は法人の営業とするのが現実的です。